「只管(しかん)の心」
私には「信条」とか「座右の銘」とか、およそ人様にご披露できるような立派な指針を持って今までの人生を送ってきておりません。ですが、日頃から「こう在りたい」という願望も含めて、思いの一端を述べさせていただきます。
私の好きな言葉は「只管」です。私は30台半ばにこの言葉に出会いました。
只管(しかん)は国語辞典的には「ただひたすら」の意味です。
いささか宗教的ではありますが曹洞宗を開いた道元禅師の教えである「只管打坐」(しかんたざ)「ただひたすら座禅する」の「只管」であります。
道元禅師は「座禅をすることによって悟りを得ようと思うのでなく、日々のその行い、その姿がすなわち仏」と言われたそうです。
何か殊更(ことさら)な感じか致しますが、私は現在の自分が過去の自分の集大成であるならば、たくさんの「今。」の集合体が現在だと思うようになりました。社会生活の中で只ひたすらに「今。」に打ち込む。それが仕事であれ、私生活であれ遊びであれ刹那刹那を「今を大切に生きる。」こんな生き方が出来れば最高であろうと。
これから先もこう在りたいものと思っております。
弊社の歴史は今から30数年前にこの地で私の父が電動工具のプロユーザー向け卸(BtoB)としてその第一歩を踏み出しました。そして住宅建材やアルミ建材、住宅設備の販売施工を開始し、そして現在、建築工事(BtoC)の分野へと時代のニーズと流れの中で業態を変化して来ました。
世間一般に企業の寿命はおよそ20年前後と言われる昨今
お陰様でコツコツと歩みながら創業35年を超えることが出来たことは一重に地元地域の方々と業界関係者および仕入先の皆さんに支えて頂いたからだと改めて感謝しております。
みなさん、住宅、オフィス、ショップ、建物の事でお困りの事が御座いましたら御相談下さい。
直すことの大切さ、そして楽しさを共に共有出来たらうれしいです。
我々は、素材にこだわり既製の工業製品に頼らない空間を創造します。そして日々「直すことの意味」「居心地の良さ」とは何かをキーワードとし、住む人、使う人にとっての「ここちいい」「きもちいい」まさに唯一無二の場所を提供する為に日々切磋琢磨しております。
代表取締役 櫻井 亮介